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南開大学

現地調査日:2006/12/05


6.コメント

以下、06/12/05執筆
●天津市中心部に位置する名門総合大学。

●この大学の最大の特色は基礎1から中級1クラスの授業方法にある。これは他の大学にはまったく見られないこの大学だけの特色である。かなり分かりにくいので詳しく説明する。

●まずこのカリキュラムは基礎1から中級1の5段階8クラスに共通に適用される。(中級2から高級2には適用されない。)

●科目は「総合」と「聴説」の2科目が設定される。総合では文法や閲読の他、基礎クラスでは漢字なども教えられる。聴説では会話や聴力の授業が行われる。基本的に毎日、最初の2コマは総合、後の2コマは聴説の授業が行われる。

●そして最大のポイントといえるのが、前半の総合の授業と、後半の聴説の授業が連動しているということである。つまり、総合の授業内容を使って聴説の授業が行われるのである。例えば、総合の授業で結果補語の文法説明が行われると、後半の聴説の授業で結果補語を使った会話練習をするといった形式である。(状況により、変更有り)

●総合の授業は1クラス30人程度と比較的大人数での授業を行っているが、聴説の授業ではこの1クラスを15人程度のクラス2つに分割し、会話練習での発言機会が増えるように配慮している。

●総合の授業は1クラス30人程度と比較的大人数での授業を行っているが、聴説の授業ではこの1クラスを15人程度のクラス2つに分割し、会話練習での発言機会が増えるように配慮している。

●さらに特筆すべきは、この方法を実施するために教員スタッフが行っている準備活動である。まずこの方法では1クラスを3名程度の教員が担当するのだが、各スタッフは週に1度ミーティングを行い、次週の授業内容、それに伴い各自が準備すべき内容の他、現在のクラスの問題点などを協議する。

●そして原則として、前半の総合の授業には後半の聴説の教師も出席して授業を傍聴する。前半の授業内容を実際に聞いた上で、後半の聴説の授業を行っているのだ。

●この方法は中国と欧米が共同開発したもので、短期間で高い効果を上げられるとしているが、これを実現するための教員スタッフの労力は並々ならぬものがある。また、前半の授業を後半の教師が、後半の授業を前半の教師がそれぞれ参観するとなると、1人の教師が担当できる授業数は確実に少なくなり、逆に言うと、授業1コマあたりのコストが高くなる。

●以前、別の大学でもこの方法を採用したことがあるが、あまりに労力とコストがかかるため、すぐに撤退したという。この大学の授業料は年間17,000元で、絶対額としては決して安いとはいえない。しかし、これだけのコストと手間をかけているならば、むしろ安いといえるかもしれない。

●学生はあくまでも勉強するために留学に来ているというスタンスであり、留学生を甘やかすということはない。宿題のチェックなども行うし、欠席日数が授業日数の3分の1を超えると、期末試験の受験資格が剥奪され、修了と認定されない。

●反面、学生の前向きな要望には応えており、互習学習を探すことなどにも協力してくれている。


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